自走式駐車場では、床に防水処理をすることで階下にある自動車や施設を雨水などの漏水から守ります。部分補修で改善できない場合は、全面的な補修が必要とされます。
基盤などの電気系統は概ね5年~7年で交換します。また、落下防止などの安全装置は概ね5年で、昇降モータやチェーンのような機械関連は概ね7年~10年で交換します。
発錆を防止するために、パレットや支柱などの鉄部塗装を計画的に行います。通常の地域では概ね5年~7年で、海辺地域ではそれより早い周期で行います。また、屋内の場合は周期が異なります。
駐車装置を全面的に取り替える際には、静穏・パワフルを実現したタイプや、コンパクト設計による省スペース対応のものなど、性能をグレードアップすることが考えられます。また、車高の高い大型車両が駐車可能な駐車装置に改修が可能な場合もあります。
機械式駐車場の空き区画が増え、駐車場の使用料による収入が少なくなった場合、機械式駐車場のメンテナンスや部品交換の費用を考えると、駐車装置を解体することで将来的に費用を抑えられる場合があります。駐車台数が減少することについては行政との協議が必要です。また、平面化することによって、構造体の荷重を変更する場合は、構造上のチェックが必要です。
機械式駐車場の事故を防ぐため、国土交通省が定める「機械式駐車場の安全対策に関するガイドライン」の手引きで、安全対策がまとめられています。前面ゲート、センサーや反射鏡・照明装置などの設置が推奨されています。
駐車場の出入り口にスライドゲートを設置することで、無断侵入を防止します。スチール製やステンレス製、アルミ製などがあり、リモコンでゲートをスライドさせて開閉します。
車の侵入を防止するため、バリカーを設置する場合があります。バリカーには差込式や上下式の他、屈曲性のある製品があります。また、固定式で意匠性の優れた石材などで作られた製品もあり、設置場所によって使い分けることをお勧めします。
EV(電気自動車)用の充電設備には急速充電タイプと普通充電タイプがあり、使い方や運用の仕方が異なります。また、充電ケーブルが付いたタイプや、コンセントのみのタイプがあります。
*詳細は長谷工コンタクトセンターにお問い合わせください。